降圧剤を使用するとき、それはどんな時でしょうか?血圧をさげ、様々な病気を予防するためです。ですがその降圧剤を飲むことによって死亡リスクが高まるといった研究結果が発表されています。どうすることが正解なのでしょうか?

心臓病の基礎疾患等で違いがある高血圧分類と降圧治療

高血圧は二種類に分類され、本態性高血圧と二次性高血圧と呼ばれます。この両者の違いは高血圧をもたらしている原因となっている明確な疾患があるかないかという点です。生活習慣の乱れが原因であると推察される生活習慣病の高血圧は本態性高血圧であり、心臓病や腎臓病などの基礎疾患があって高血圧になってしまっている場合には二次性高血圧になります。こういった違いは早期発見ができれば明らかになりますが、これらを区別するのはしばしば難しいこともあります。本態性高血圧の患者は人間ドックや定期健康診断などによって血圧測定をした際に、血圧が高いということを初めて知ったということがほとんどです。高血圧であるというだけで自覚症状を伴うことは極めて稀であり、何か合併症を持つまでは気がつかないことが多いのです。こういった特徴があるのが本態性高血圧であるのに対し、二次性高血圧の場合には心臓病が原因であれば息苦しさや胸の痛みなどを訴えて医療機関にかかるのが一般的です。そして、心不全や狭心症といった心臓病の診断を受けることになります。そして、高血圧でもあるということがわかると、それが心臓病によってもたらされているものなのかどうかということを診断していくことになり、因果関係がはっきりすると二次性高血圧とされるのです。こういった違いはあるものの、いずれの治療においても降圧による血圧管理が行われるのは共通しています。降圧をせずに放置してしまうと心臓や腎臓、血管などへの負担が大きくなってしまい、合併症のリスクが高まるからです。また、二次性高血圧の場合には基礎疾患の悪化も懸念されることから、降圧を行うというのが基本的な治療方針となるのです。